2008年9月18日 星期四

【電影】海角七号:ラブレーター

<時代的宿命>



1945年12月25日。

友子、太陽がすっかり海に沈んだ。これで、本当にに台湾島が見えなくなってしまった。

君はまだあそこに立っているのかい?





友子、許しておくれ、この臆病な僕を。

二人のことを決して認めなかった僕を。

どんなふうに、君に惹かれるんだったっけ。

君は髪型の規則も破るし、よく僕を怒らせる子だったね。

友子。君は意地張りで、新しい物好きで、でも、どうしょうもないぐらい君に恋をしてしまった。

だけど、君がやっと卒業した時、僕たちは、戦争に敗れた。

僕は敗戦国の国民だ。貴族のように傲慢だった僕たちは、一瞬にして、罪人のくび枷を科せられた。

貧しい一教師の僕が、どうして民族の罪を背負えよう?

時代の宿命は時代の罪。

そして、僕は貧しい教師に過ぎない。

君を愛していても、諦めなければならなかった。







<奇幻的舞朵>



三日目。

どうして君のことを思わないでいられよう。

君は南国の眩しい太陽の下で育った学生。

僕は雪の舞う北から海を渡ってきた教師。

僕らはこんなにも違うのに、何故こうも惹かれあうのか?

あの眩しい太陽が懐かしい。

暑い風が懐かしい。

まだ覚えているよ。

君が赤蟻に腹を立てる様子。

笑っちゃいけないって分かってた。

でも、赤蟻を踏む様子がとても綺麗で、

不思議なステップを踏みながら、踊っているようで、

怒った身振り、激しく軽やかな笑い声。

友子。

その時、僕は恋に落ちたんだ。







<各自遠颺>



強風が吹いて、台湾と日本の間の海に、僕を沈めてくれば良いのに。そうすれば、臆病な自分を持て余さずに済むのに。

友子。

ただ数日の航海で、僕はすっかり老け込んでしまった。

潮風が連れてくる泣き声を聞いて、

甲板から離れたくない、

寝たくもない。

僕の心は決まった。

陸に着いたら、一生、海を見ないでおこう。

潮風よ、

何故、泣き声を連れてやって来る?

人を愛して泣く、

嫁いで泣く、

子供を生んで泣く。

君の幸せな未来図を想像して、涙が出そうになる。

でも、僕の涙は潮風に吹かれて、溢れる前に乾いてしまう。

涙を出さずに泣いて、僕は、また老け込んだ。

憎らしい風、

憎らしい月の光、

憎らしい海。





12月の海は何処か怒っている。

恥辱と悔恨に耐え、騒がしい揺れを伴いながら、僕が向かっているのは故郷なのか。それとも、故郷を後にしているのか。







<給女兒>



夕方、日本海に出た。

昼間は頭が割れそうに痛い。

今日は濃い霧がたちこめ、昼の間、僕の視界を遮った。

でも、今は星がとても綺麗だ。

覚えてる?

君はまだ中学一年生だった頃、

天狗が月を食う農村の伝説を引っ張り出して、月食の天文理論に挑戦したね。

君に教えておきたい理論がもう一つある。

君は、今見ている星の光が、数億光年の彼方にある星から放たれてるって知ってるかい?

わぁ~、

数億光年前に放たれた光が、今僕たちの目に届いているんだ。

数億年前、台湾と日本は一体どんな様子だったろう。

山は山、

海は海。

でも、そこには誰もいない。

僕は星空が見たくなった。

虚ろやすいこの世で、永遠が見たくなったんだ。



台湾で冬を越すライギョの群れを見たよ。

僕はこの思いを一匹に託そう。

漁師をしている君の父親が、捕まえてくれることを願って。

友子。悲しい味がしても食べておくれ。

君には分かるはず。

君を捨てたのではなく、泣く泣く手放したということを。

皆が寝ている甲板で、低く何度も繰り返す。

捨てたのではなく、泣く泣く手放したんだと。





夜が明けた。

でも、僕には関係ない。

どっちみち、太陽は濃い霧を連れてくるだけだ。

夜明け前の恍惚の時、年老いた君の優美な姿を見たよ。

僕は髪が薄くなり、目も垂れていた。

朝の霧が舞う雪のように僕の額の皺を覆い、激しい太陽が君の黒髪を焼き尽くした。

僕らの胸の中の最後の余熱は、完全に冷め切った。

友子、無能な僕を許しておくれ。





海上の気温は16度(ここの部分の内容はない)

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・







<彩虹>



友子。

無事に上陸したよ。

七日間の航海で、戦後の荒廃した土地にようやく立てたというのに、

海が懐かしいんだ。

海はどうして、希望と絶望の両端にあるんだ?

これが最後の手紙だ。

後で出しに行くよ。

海に拒まれた僕たちの愛。

でも、思うだけなら許されるだろう。

友子、僕の思いを受け取っておくれ。

そうすれば、少しは僕を許すことができるだろう。

君は一生僕の心の中に居るよ。

結婚して子供ができても、

人生の重要な分岐点に来る度、君の姿が浮かび上がる。

重い荷物を持って家出した君、

行き交う人混みの中に、ぽっつんと佇む君。

お金を貯めてやっと買った白のメリヤス帽をかぶって来たのは、人混みの中で君の存在を知らしめる為だったのかい?

見えたよ。

僕には見えたよ。

君は、静かに立っていた。



七月の激しい太陽のように、それ以上直視する事は出来なかった。

君はそんなにも静かに立っていた。

冷静に努めた心が一瞬熱くなった。

だけど、心の痛みを隠し、心の声を飲み込んだ。

僕は、知っている。

思慕という低俗の言葉が、太陽の下の影のように、

追えば逃げ、逃げれば追われ、一生・・・。





あ、虹だ。



虹の両端が海を越え、僕と君を、結びつけてくれますように







<野玫瑰>



君を忘れた振りをしよう。

僕たちの思い出が、渡り鳥のように、飛び去ったと思い込もう。

君の冬は終わり、春が始まったと思い込もう。

本当にそうだと思えるまで、必死に思い込もう。

そして、

君が永遠に幸せである事を、祈っています。



------------------

我要叫我的日文老師教我們完整讀會這篇!!!

沒有留言:

張貼留言